よくある質問

1. 全般

蛇口にオプションのホース接続用金具、ウォータージャックを取り付け、ホースにはホースカプラーを取り付けると、ワンタッチでホースの着脱が可能です。ホースカプラーは市販の物も利用可能ですが、相性問題が出る場合があります。その場合は、SENSUIのホースカプラーを使用してください。SENSUIのホースカプラーは金属製ですので、耐久性があり、ウォータージャックと色を合わせて選べます。

ステンレス鋼の表面は不動態皮膜と呼ばれる主にクロムに酸素と水酸基が結合した非常に緻密で密着性の高い膜で覆われています。この皮膜は引っかきキズ等で一部除去されても酸素があればすぐに再生される性質を持っています。いつまでも続くステンレスの錆びにくさや独特の光沢感はこの強い皮膜のお陰で保たれています。

ステンレスのお手入れといっても普段は特別なことは必要ありません。水洗いをした後、乾拭きして水気を取ってください。ヘアライン仕上げの部分は目に沿って洗うようにしてください。

避けて欲しいこと

酸やアルカリ性の洗剤は不動態皮膜を傷めますので使用しないで下さい。付いてしまった場合は、入念に水洗いをし、水気を取って下さい。また金属タワシや研磨剤入りの洗剤は傷を付けますので使用しないでください。鉄やアルミ等の異種金属製品と接触させたまま長期間放置しないようにしてください。

あかや指紋などの汚れ

水洗いだけでも落とせることが多いです。洗剤を使うときは必ず中性洗剤を使って下さい。柔らかい布に洗剤を含ませ丁寧に拭きます。ヘアライン仕上げのものは目に沿って拭きます。拭き終わった後は入念に水洗いをし水気を取って下さい。

もらいサビ

空気中の鉄分がステンレス表面に付着し、茶色くシミのように錆びる「もらいサビ」という現象があります。目に見えないほどの鉄の粒子が飛び交っており、程度の差はあれどの地域でも起きる可能性があります。線路のそばや海辺などでは通常より程度がひどい傾向があります。

写真の状態くらいであれば、サビは不動態皮膜の上に乗っているだけかステンレス鋼のごく表面に留まっているので比較的楽に落とすことが出来ます。カーボディー用の液体コンパウンド(3000番くらいで平気です)で力を加減しながら拭いて下さい。拭いた後は入念に水洗いし、水気を取ってください。

もらいサビが出ていなくても水洗いしておくと表面に付いた見えない鉄分を落とせてサビの発生を軽減できると思います。

水抜き機能付き水栓柱 以外は、不凍(水抜き)式ではありませんので、寒冷地でお使いいただく場合は水抜き栓と共に設置をお願いいたします。

また 比較的温暖と言われる地域でも凍結による破損のご相談をいただいております。シーズンに何度か来る寒波の時などはケアが必要です。凍結による被害を防ぐには根本的には水抜き栓の設置になりますが、簡易的に出来る対策についても触れていますのでこちらもご覧下さい。⇒「凍結について

 

大変申し訳ございませんが承ることが出来ません。

条例等での規制事項や給湯の正しい理解が必要な場合もございますので、水栓柱・シャワー水栓柱・水鉢の施工は、お住まいの地域の指定工事店にご依頼下さいますようお願いいたします。

 

ステンレスのサビ(もらいサビ)は多かれ少なかれどの地域でも発生してしまいます。しかし極端に短い期間での発生やはっきりとしたサビ跡(ふつうはシミのようにうっすらとした感じです)が付いた場合は、何か個別の理由があるかもしれません。

海の近く、線路のそば、交通量の激しい地域、軒下で雨水がよく当たる場所等はひどくなる傾向があります。そばで鉄製品の切断をした後にひどくサビが発生した例もあります。何か鉄分が多い状況はないでしょうか?

大変お手数をおかけいたしますが、サビが発生した場合は下記リンクなどを参考にお手入れしていただけるようお願いいたします。

こちらも覧下さい。⇒「ステンレスのお手入れについて
⇒「海辺にシャワーを設置したいのですが長持ちしますか?

凍結するとどうなりますか?

室内と違って、屋外にある 水栓柱・シャワー水栓柱・蛇口の大敵は寒さによる凍結です。「うちは寒冷地でないから大丈夫」という声をよく聞きますが、凍結破損のご相談をいただくのは「比較的温暖な地域にこの冬一番の寒波が来襲した」後が最も多いのが実情です。

水は凍る時に体積が約10%増えます。水栓柱などの蛇口ハンドルを閉めると配管内に水がいっぱい詰まった状態になります。この閉じ込められた水が凍って膨張し、耐えきれなくなったときに凍結破損が起こります。

SENSUIの全ての商品は水道圧の約4倍の圧力にも耐えられるようになっていますが、凍結する際の圧力は桁違いの力になります。凍結による圧力封じ込めるには潜水艦を作るつもりでないとダメだと言われることもあります。
現実問題としてこの圧力に耐えるように作るのはかなり難しいため他の工夫が必要になります。

凍結させないためには
  1. 「水抜き」をする
    凍結するのは配管内に水があるからなので、その水を抜いてしまえば良い。 というのが水抜きの考え方です。一番確実な方法で寒冷地では当たり前のように実施されていますが、実は 通常の水栓柱では水抜きをすることが出来ません。
    水抜きをするには、「水抜き栓」と呼ばれるものを別途設置するか「水抜き機能付き水栓柱」なら水抜き機能を持っているので簡単な操作で水抜きが出来ます。
  2. 蛇口や本体にタオル等を巻いて断熱する
    例えば 水栓柱の場合、凍結は外気にさらされて断熱もされていない蛇口から始まります。そして次第に内部配管へと進んでいきます。
    ●蛇口にタオル等を巻いて断熱しておくとかなり効果があります。
    ●ヌーディシリーズはデザイン上 配管が露出していますのでパイプカバーなどで保護してください。
  3. 蛇口の先にホースリール、ハンドシャワーを付けっぱなしにしないで下さい。
  4. 少量の水を流し続ける
    少量の水を流し続けます。流水は凍りにくい性質を利用した方法です。

※ 凍結破損を防ぐ根本的な方法は 1.しかありません。2.4.の方法を採ってもその時の気温やその気温が続く時間によっては凍結してしまいます。また 気温が0℃以上でも、風の強い日は凍結することが知られています。
凍結が原因による破損は、保証対象外となります。出来るだけ水抜き栓の設置をお願いいたします。

凍結してしまったら

蛇口ハンドルが回らない(回りにくい)場合は、無理に回さないで下さい。内部のパッキン等を傷める恐れがあります。
急がなければそのまま自然に解凍されるまで待つことをおすすめしますが、お急ぎの場合は蛇口にタオルを巻き、40℃程度のぬるま湯をかけてゆっくり解かして下さい。

ハンドルが固くなった

蛇口ハンドルやバルブ類が内部からの圧力を受けた後、固くなることがあります。その場合は以下の手順のように一度分解して組み直していただくと改善することが多いです。

  1. 水栓柱の給水元栓を閉めます。
  2. 蛇口のカバーナットをモンキースパナ等で回します。
  3. ハンドルを回し、スピンドルを上下します。(ハンドルとスピンドルは一体物です)
  4. カバーナットを締め付けます。
  5. 給水元栓を開け、蛇口カバーナットから水漏れがないことを確認します。水漏れがある場合は、カバーナットを締め込んで下さい。
  6. ハンドルが回転することを確認します。

※ 大変申し訳ございませんが、凍結による破損は保証対象外となります。できる限りの予防をお願いいたします。

2. 水栓柱

1つの水栓柱に蛇口が2つ付いていることにより、1つはホース接続専用、もう1つは手洗いなど他の用途に使えます。
また蛇口自体は1つですが、吐水口が2つある双口タイプのものもあります。
357-2 アルミ水栓柱2口

「すいせんちゅう」と読みます。

その他 水廻りの商品で使われる言葉をいくつか紹介しておきます。
「立水栓」「りっすいせん」・・・水栓柱と同じ意味で使われる時と、タテ型の蛇口を指す時もあります。
「泉水」「せんすい」・・・宝泉製作所エクステリア事業部が販売する、水廻り商品のブランド名です。

3. シャワー水栓柱

その様な使い方はやめて下さい。使わない給湯側に回り込んだ水が滞留して不衛生になる恐れがあります。湯側だけうまくふさぐことは構造的に難しいので、単水栓をご検討ください。人気のあるウォーターポールにオプションのハンドシャワーを組み合わせる方法はいかがでしょうか?

ウォーターポール2口601-2 シャワー横フックセット

新しいにもかかわらず水の出が悪い場合
  1. 「エリサ」と「クワイド」には定流量弁(節水コマ)が付いており、水圧が低めの場合 水の出が悪くなることがあります。定流量弁を外してお試し下さい。
  2. シャワーヘッドのフィルターにゴミが詰まっていませんか?
ある程度の期間使っている場合
  1. シャワーヘッドのフィルターにゴミが詰まっていませんか?
  2. ノズル部分に白くカルキが付着しているようでしたら除去します。ノズルはシリコン製ですので指で弾くようにしていただくと汚れを飛ばすことが出来ます。また歯ブラシでブラッシングしていただく事も出来ます。

「エリサ」や「クワイド」などのイタリア製大型シャワーヘッドで浴びるシャワーは、日本のシャワーより大きい粒の水流が全身を心地よくつつみ、格別な爽快感を味わえます。

シャワーヘッド エリサ「取付(交換)要領書」

 

凍結防止に関する一般的な方法はこちらをご覧下さい。⇒凍結防止法について

ここでは特にシャワー水栓柱に関する方法をご案内いたしますが、いずれも根本的な凍結対策ではありません(やはり水抜き栓の設置が一番確実となります)。以下をご参考に状況にあった対処をお願いいたします。

  • シャワー水栓柱全般
    ほとんどのシャワー水栓柱は、デザイン上 シャワーヘッド、シャワーアームの周りは配管が露出しており、寒さの影響を一番受けやすい部分になります。またシャワーヘッド内は水が溜まりやすくなっていますので注意が必要です。
    ・できればシャワーヘッドを外しておく(シャワーヘッドの取付部付近が破損して落下することは、凍結破損の中では多い故障です)。
    ・シャワーヘッドを傾けておくと空気が入り、ヘッド内の水が抜けやすくなります。(地面に水平の状態だと、ヘッド内に溜まっている水がシャワーノズルをふさぎ水が抜けません)
    ・シャワーヘッドとその周りの配管に毛布等を掛けて断熱する。
  • 混合シャワー水栓柱
    ・混合用止水栓(給水バルブ・給湯バルブ)は閉め、その他のバルブは開けると、シャワー配管内の水抜きが出来ます。

    603G 混合シャワー水栓柱の場合

  • ヌーディダブル
    ・混合用止水栓(給水バルブ・給湯バルブ)は閉め、その他のバルブは開けると、シャワー配管内の水抜きが出来ます。蛇口なしの機種でもシャワー止水栓は開けて下さい。

    611-2 の場合

  • ペットシャワー
    ・ハンドシャワーは吐水口から外してください。
    ・上部吐水パイプ、ハンドルの周りにタオル等で巻いてください。
  • 壁付型シャワー、移動式シャワー
    ・ホースリールで給水するタイプのシャワーは、配管内の水を抜く「水抜き」が簡単に出来ます。接続してあるホースリールを外してください。バルブを開けてください。

シャワー水栓柱のほとんどの部分に使われているステンレスについては、腐食してボロボロになってしまうような心配はあまりありません。機能の点では海辺でも長く使っていただけると思います。

ただし外観上の点では、内陸部よりケアが必要です。
海風で巻き上げられた塩分・砂鉄分によってステンレス表面やメッキ部分の劣化が早い傾向にあります。
ステンレス部分は、もらいサビが発生しやすくなります。特に砂鉄が表面についたまま長く放置されるとかなり目立つサビが発生します(正確にはステンレス自体が錆びたのではなく表面についた鉄分が錆びているのですが)。
またメッキ部分は、プツプツとした感じになったり剥がれたりが通常より早く起こります。

いずれの場合も悪影響を与えるものが製品表面に長く付着していることが問題なので、できるだけ早く取り除いてください。
もらいサビが目立たないうちは、製品表面を水で十分洗い流してください。できれば乾拭きして水気を取ってもらうとステンレスの特長である強い皮膜が均一にできます(ステンレスが酸素に触れると形成されるので)。またもらいサビが発生した場合は、カーボディ用の液体コンパウンドで磨くと落とすことができます。メッキ部分の曇っている部分にも効果があります。
なお 磨きすぎはかえって製品を傷める場合がありますので加減しながら実施してください。

もらいサビのひどい例

こちらもご覧ください⇒「ステンレスのお手入れについて

シャワーを使っていてバルブを閉めた時、バルブからシャワーヘッドまでの配管中は水がいっぱい詰まった状態になっています。特に大型のシャワーヘッド内にはコップ1杯分くらいの水が残っています。
その水が抜けるには代わりに空気が入らなければならないのですが、この場合空気穴になるシャワーヘッドの穴からは意外と空気が入りづらいものです(ヘッドが水平に近いほど空気が入りづらいです)。一気に抜けない水がいつまでもポタポタ落ちることになります。
お風呂などに使われているシャワーヘッドと違い、シャワーヘッドが大型なことと、下向きになっている点でこのようになりやすいです。
ある程度の時間で止まるなら問題はありません。

また施工後間もない場合は、次のような可能性もあります。
工事中に水道管内に入ったゴミ・砂、塩ビ水道管の接着剤のカス、シールテープのクズがバルブにはさまってきちんと閉まらないケースです。
翌日もポタポタ落ちているようでしたらバルブがキチンと動作してない可能性がありますので、その場合は工事業者にご相談ください。

5. 蛇口

蛇口は青銅、黄銅などから出来ています(家庭で使用されている一般の蛇口と同じです)。製品表面の仕上げ、使用される場所の環境、気象条件によって異なりますが、時間と共に変色、緑青の発生が起こり得ます。(昔は緑青は毒性があると言われていましたが、旧厚生省よりそうではないと公表されています)

SENSUI蛇口は、取り付け面が平面の場合とアール面(曲面)の場合用に送り座(蛇口の根元のネジ部を隠す部分)のデザインを変えたものを用意しています。ほとんどの蛇口は送り座が刀の鍔のような形状で大きい物が多いのですが、それですとポール状の水栓柱では送り座がはみ出してきれいでない場合が出てきます。機能的には違いはありませんが、見え方を重視して2種類の送り座を用意しています。

商品の新しいうちは、雨水にさらされた場合などに表面に白い粉が吹く場合があります。鋳物特有の現象ですが、有毒ではありません。

  • 無研磨(鋳肌)部分 動物蛇口、ユーロスタンダードのざらざらした部分
    ブラシなどで落としてください。
  • 研磨部分 表面が滑らかな部分
    柔らかい布で拭いてください。

 

蛇口には2タイプあります。1つはシルバー色のメッキ仕上げのもの。もう1つはゴールド色の素材の地がむき出しで特にコーティングをしていないタイプです。

メッキ仕上げのものは、汚れたら乾いた柔らかい布で拭き取って下さい。それでも落ちないときは、水拭きしてから、乾拭きして下さい。

ゴールド色のものは、表面がコーティング等されていませんので、酸化により黒ずんできたり、緑青(無害)が発生することがあります。これは時間と共に味わい深い変化をする商品の特徴とお考え下さい。SENSUIとしては、出来れば変化にまかせて欲しいと考えております。

コマやパッキンは耐久性のある素材を使っていますが、ゴム製のためやはり消耗してしまいます。消耗品はお客様にて交換をお願いいたします。蛇口、オプション類に使用している部品はこちらにまとめてあります。⇒「サポート 消耗品情報」

吐水口までの距離が長い蛇口に変える

もっと水受けの真ん中よりに水が落ちて欲しいなど、水栓柱本体からなるべく離れた位置から水が出て欲しいときがあります。今 お使いの蛇口より胴長の蛇口に変えてみてはいかがでしょうか。
蛇口の交換方法についてはこちらをご覧下さい。⇒「蛇口の取り付けは自分で出来ますか?」

 

アダプターを使って長いパイプを取り付ける

※ご注意 必要な部材はSENSUIでは取り扱っておりませんのでホームセンター等でご購入ください。取り付けた部品に起因する不具合や故障は保証範囲外となりますのでお客様の責任において実施してください。また吐水口が長くなることで冬場の凍結の危険性が増しますので対策をお願いいたします。
「凍結予防法について」

ユーロモダン蛇口のように吐水口先端のネジが G1/2 になっている蛇口で使える方法です。交換部品としていろいろな種類の長い吐水パイプが販売されていますのでこれらを接続します。ただし室内水栓用のネジサイズのため、下記の様なネジサイズを変換するアダプターを用意します。いくつかの水栓メーカーからこのようなアダプターが出ていますが、例えばカクダイ製の「791-405 パイプ取付アダプター」があります。ご希望の吐水パイプを選んで接続してください。

パイプ取付アダプター使用例

ハンドルを閉めたときの動物の向きは、その動物がきれいに見える位置になるように製造時に調整をしております。設置の状況やこう見えて欲しいという希望から調整したいこともあるかもしれません。

調整がし易いような仕組みは特にありませんが、調整は可能です。基本的にはハンドルの軸の天辺にネジが切ってあり、そこに動物ハンドルがねじ込まれているだけです。一度外して、希望の向きになるように付け直してください。
製造時にハンドルをねじ込む際、接着剤を使用していますので、外すのが難しいかもしれません。工具を使う際は傷が付かないように気を付けてください。また水栓柱に付いている状態での場合は、蛇口の根元に強い力がかからないよう蛇口の胴体をしっかり固定して作業をしてください。

6. ガーデンシンク

「730 ガーデンシンク」は、給水接続口や排水管を通す位置にあらかじめ穴を開けてあります。設置の状況によっては違う位置にしたい場合もあるかと思います。その場合は大変お手数ではございますが、現場にて都合の良い位置に穴を開けていただけますでしょうか。
土台の前面はフタになっていますので配管類を通す場所には適しません。材質的にはあまり固くありません。木工用のホールソーがあると作業が楽です。

シンク台材質:ポリスチレン
給水接続金具用の穴サイズ:φ30mm
排水蛇腹管用の穴サイズ:φ35mm

7. オプション

蛇口のオプションパーツの対応はこちらの表で確認できます。⇒「サポート 蛇口オプション適合表」

 

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